「蘭ちゃん帰るの?」 さっきまで黙って俺たちの やりとりを見てたナンパ男。 「あ、うん」 正直、らんが俺以外の男と 普通に話しているのを 見るのは久しぶりだった。 「そっか。またね」 ナンパ男はそう言うと 雑踏の中に消えていった。 またね。か らんは明日もここに 来るつもりなのだろうか。 そして明日もあいつと会って さっきみたいに話すのだろうか 「レオ、帰ろう」