ちょうど家元がお庭に出てくるところだった。
先生は、いそいそと家元の所に挨拶に行く。私も先生の後ろについて行った。
「家元、お久しぶりです。」
「頼子さんじゃない!お久しぶり!元気だった?」
「はい、もちろん!」
「あら、そのかわいい娘はどなたかしら?」
「家元に紹介してなかったかしら?小関財閥の一人娘、絢乃さんですわ。」
「あら、そういえば・・・ごめんなさいね!忘れっぽくて・・・」
「いえいえ、気になさらないでください。」
家元がお会いする人の数なんて、私の千倍以上だと思うもん。
「あら、めずらしい方が・・・」
