まもなく京都に到着するアナウンスが流れ、降りる用意をしようと立ち上がると永森さんも立ち上がり、荷物棚から荷物を降ろしてくれた。
通路に出た先生が、永森さんに
「黎くん、ありがとう!また遊びに来なさいね!おいしいお菓子用意しておくから♪」
「わかりました、頼子さん。行かせていただきます。」
私は、
「失礼します!」
一言言うのが精一杯。この性格どうにかしないと・・・
二人で新幹線から降りる。
新幹線が動き出し、先生は永森さんに手を振り、私はお辞儀をした。
通り過ぎる間際、永森さんと目があったような・・・
「行きましょうか!」
先生に言われ歩き出した。
