そんなことを考えていると、目の前をつい数時間前まで一緒にいた人が通る。
「えっ?」
「絢乃さん、どうかした?」
先生が聞いてくる。
「あぁ、なんでもないです。知り合いの人によく似た方が通ったので・・・」
先生が私の目の方向を見ると
「あら、永森さんちの黎君じゃない。」
「えっ?先生ご存じなんですか?」
「よく知っているわよ。永森さんの奥様とは昔からのお友達だから、よく家にお邪魔しているの」
そうなんだ・・・
「そういえば、絢乃さん永森さんの所の会社だったわよね!」
「はい・・・」
「黎君とは面識あるの?」
・・・どこまで話して良いんだろう・・・
とりあえず、
「席がお隣で、部長からサポートするように言われています。」
「そうなの!」
と言う先生はうれしそうにしている。
何でうれしそうなんだろ?
そんなことを話していたら新幹線の発車が迫ってきた。急いでホームに行き車両に乗り込む。
