ホテルの部屋に着き、リビングに通される。

このホテルは来たことがなかったので、ちょっと新鮮☆

こぢんまりしていて、落ち着く。

ソファに座り部屋を観察していると、

コンコン!

ノックの音が聞こえ、コーヒーが運ばれてくる。

コーヒーを飲みながら、たわいもない話をしている。

部屋に入って1時間くらいたったころ、

時計をさりげなく見るといつもなら夢の中の時間。

勇気を振り絞って、

「そろそろ帰ります・・・」

「えっ!?」

永森さんは腕時計を見て、

「こんな時間になってたんだ!

ごめん!話していることが楽しくて気がつかなかった・・・」

うなだれている。

「私も楽しかったから大丈夫ですよ。」

笑顔で返し、席を立った。

「送りたいんだけど、(酒を)飲んじゃったからなぁ・・・

タクシー代出すよ!」

「平気です。それくらいは大丈夫なんで・・・」

ホテルの玄関まで送るという永森さんに「大丈夫だから!」と振り切り、部屋から出てきた。

ホテル前に客待ちしていたタクシーに乗り家に帰った。




こっそり玄関を開けると、家は静まり返っていた。

ほっとして、自分の部屋に行きお風呂に入って眠った。