10分後・・・
会社の前に着き見上げると、3階の第1営業部の窓がほんの少し明るい。
正面玄関はもう閉まっているので、通用口から入る。
警備員に挨拶をして、すたすたと3階まで上がる。
扉を開けると、立ち上がっている小関さんが見える。
扉の開く音に気がついて、こちらを振り向いた。
僕の顔を見て驚いている。申し訳なく思い、
「ごめん・・・。時間までに終わらなかったんだ。」
「すいません。」
「謝ることないよ、僕が頼りすぎたんだし・・・」
「すいません・・・」
小関さんは俯いてしまった。
泣いているのか?
「でももう終わりましたから、月曜日の仕事には支障ありません。」
声が震えているように思う。
顔を上げない。どうしようか・・・
この時間までここにいたんだ、夕飯は食べていないよな!
「ご飯食べに行かないか?先週のお礼もしたいし。」
「えっ?」
ようやく顔を上げた。やっぱり泣いていたようだ。涙の後が見える。
「さぁ片付けて!行くよ!」
半ば強引に小関さんを食事に誘った。
