夜、家に帰っておじいさまに電話をする。

おそるおそる、

「おじいさま、金曜日のお食事のことなんですが・・・」

「おぉ〜、どうしたんじゃ?」

「会社の歓迎会が入ってきてしまって・・・」

申し訳なく言うと

「お〜そうか。

残念じゃが、絢乃は会社員なのじゃから、そちらを優先させなさい。」

おじいさまは事も無げに答えてくださる。

「ごめんなさい。次は絶対おじいさまを優先します。」

と言って電話を切った。

次の日、歓迎会に出席と書き込んだ。