1時になり、永森さんを取り巻いていた人たちはいなくなった。
安心して自分の席に戻ると、
永森さんが、
「ごめんね、もっと早くに自分の席に戻りたかったよね。」
戻ってきていたの知ってたんだ・・・
「いえ、いいんです。さくらさん、あっと蒼井さんと話をしていたし。気にしないでください。」
「それならいいんだけど・・・」
「あっ、そういえば、お昼まだなんじゃないんですか?」
「ん、まぁ・・・」
「じゃあ、これ食べてください。」
さっき買ったおいなりと太巻きを渡した。
「ありがとう!助かった。今日は外回りにでないから、夜まで耐えられないと思っていたんだ。」
「よかったです」
そう答え、午後の仕事に入った。
