なんだか嫌だな・・・
私の気持ちが置き去りにされている気がする。
でも、永森さんと結婚できるのはうれしいし、
どうしたらいいんだろう・・・
「では、そろそろお暇します。」
永森さんが立ち上がる。
「絢乃ちゃん、お送りして!」
母に言われ、慌てて立ち上がる。
「はい!」
永森さんと玄関に向かう。
「どうしたの?」
永森さんが心配そうに私の顔をのぞき込んだ。
「いいえ!何もないですよ!」
そうは答えたものの頭の中はモヤモヤ・・・
「そうならいいけど、何かあったら言うんだよ!」
「はい、分かりました。」
靴を履く永森さんを見つめてしまう。
