ある日突然...







役員室に行き自分の席に座る。

まもなく、全員が揃い残りの議題に入る。

何事もなく議事は進み、最後の議題が終わった。

時計を見ると4時半。

議長を務めていた専務が会長へ最後の挨拶をお願いする。

会長は立ち上がり

「今日は長い時間ご苦労様。無事にすべての議事が進んだ。皆に感謝する。話は変わるが、ここにおる孫の黎の婚約が決まった。相手のお嬢さんは、小関 絢乃さんだ。正式な発表はまだ少し先になると思うが、まずは皆に知らせておく。以上じゃ。黎!」

俺は立ち上がり

「はい、私事ですが、小関 絢乃さんと婚約することが決まりました。皆様にはご迷惑をおかけすることになると思いますが、よろしくお願いいたします。」

深々とお辞儀をした。頭を上げると専務が閉会を宣言した。