「よかったわ。黎ちゃんが幸せそうで。」
幸せなんだろうな。俺としてはまだまだ不満だけど、絢乃に合わせて進んでいくしかないか・・・
あれっ?俺ってこんなに女に気を遣ってきたっけ?
好きなときに呼んで、好きなときに抱いて、気に入らなかったら別れてたかも・・・
俺、絢乃にはまってる?
そうなのかも・・・
などと一人でブツブツと考えていると、
「何一人でブツブツ言ってるの?」
母さんが心配して顔をのぞき込んできた。
俺はあせって
「なんだよ!なんでもないよ!!」
「怒らなくてもいいじゃない!」
「怒ってない。」
「怒ってる!」
「怒ってないって!」
などと、くだらない言い合いをしていると、兄貴がバタバタと戻ってきた。
