「えっ?いるの!!!!!」
「あたりまえでしょ?今更なにいってるの!黎ちゃんなんて20歳の時から決まってたし。」
「誰もなにも言ってこないから、まだまだ先だと思っていたのに・・・」
兄貴がうなだれている。
「で、誰なんだよ!母さん知ってるんだろ?」
「・・・・・おじいさまに聞きなさい。」
「知ってるんなら教えてよ!」
俺は興味津々で、その場の成り行きを見ていた。
「言ったら、おじいさまになに言われるか・・・」
「言われないよ。母さんは永森の一人娘なんだから。」
「涼さんは、おじいさまの怖さを知らないのよ。子どもの頃どれだけ怖かったか・・・」
「・・・・・。」
兄貴は自分の子どもの頃を思い返しているようだ。
