家に着き、みちこさんが迎えてくれる。

「おじいさまとの食事はどうでしたか?」

「う、うん、おいしかったわ!」

「そうですか。よろしかったですね!」

みちこさんにはお見合いだったことは黙っておいた。

お風呂からあがり、鏡を見ると髪をまとめているせいかキスマークに目が行く。

自然に指がなぞる。

さっきのことを思い出し、恥ずかしくなった。

明日は、絆創膏貼らないと・・・

あの時、永森さんの電話が鳴らなかったら最後まで・・・

なんて考えながら眠りについた。