ある日突然...





「永森さん!」

「小関さん・・・」

「絢乃、誰?」

拓己さん、今呼び捨てにしました!?永森さんの前なのに!!!!!

「いえいえ、違うんです!」

私は両手をブンブン横に振って否定する。

拓己さんは平然と

「僕たちつき合ってるんで!」

はぁ〜〜〜〜〜ん!!なんですって!私は一言もOK出してないんですが!

「そうなんですか・・・」

永森さんも信じてるっぽい!

じゃあと帰っていく。

ダメ!誤解を解かなくちゃ!

片手をしっかりと捕まれ、追いかけられない。

「僕といい所行こうよ!」

まだ言ってるし。いい加減頭にきてたところに顔が近づいてきた。

「いやっ!」

と反射的に手が出て拓己さんの頬に命中!

バチッ!という音とともに手が離された。

突然支えがなくなってよろけて倒れた。石畳に強打すると思って目を閉じた。