ある日突然...





「OK?じゃあ抜け出そうか!」

「いや・・・ムリです・・・」

必死に抵抗するが、先生は家元との話に夢中で気づかない。

私は半ば引きずられて、その場を離れていく。

拓己さんは、

「あとで電話すればいいじゃん!」

なんて言ってくる。

門まで来たところに、見覚えのある人が目を丸くして立っている。