先生が教えてくれたこと



「…先生だってほっぺ熱いじゃないですか…」



「いや、それは…ただあっすーの手が熱いだけだよ。俺はいたって普通。」



「…ほんと?顔もなんか赤いし…」


「赤くねーから。気のせいだ。」



「ひょっとしてあたし先生に移しちゃった?」


「大丈夫だよ。そこは心配するな。それより部屋で寝てなくていいの?」



「あー…」


あたしは空になった食器に目をやった。