どこまでも続く紅葉のトンネル。


真っ直ぐただ伸びるこの道に、終わりはないんじゃないかって思うくらい。



あたしたちにも…


……終わりはないよね?



「ねぇ先生?」



「急にどうしたの、先生なんて…」



「ずーっと一緒にいてね?」


「当たり前じゃん!明日香だって俺から離れんなよ?」



「うん!先生大好き!」



「俺も大好きだよ!でも頼むから先生だけは止めてくれよ〜」


「だって先生は先生なんだもん!」



「何だよそれ〜!」


「しーらない!」



静かな朝の一本道には、あたしたちの幸せそうな笑い声だけが響いていた。