「そっか…ねぇ明日香?」 「ん?」 眠い目をこすりながら、俯き気味になっていた顔を上げると、 「おやすみ」 そう言って、翔くんは優しくキスを落とした。 「…おやすみ」 それがなんとなく照れ臭くて、あたしは後ろを向いた。 でもそんなあたしを翔くんは優しく抱き締める。 「翔…くん?」 「ずっとこのままでいさせて」 耳元で聞こえる甘い声にドキドキしながら、あたしは小さく頷いた。 そして気が付くと夢の世界にいた。