係員に促され、あたしたちはゴンドラに乗り込む。 とりあえず最初は向かい合わせで座った。 「それではごゆっくり。」 係員が扉を閉め、密室開始! ここから約15分、何があっても逃げられない。 そして15分以内にあたしは先生に気持ちを伝えなければならない。 こんな試練を抱えて観覧車に乗ることは、今回が最初で最後になるだろう。