「俺あの時はやっていけるか不安だったんだぞ?」


「すいません…」



「でも今となっては良い思い出かな。」



そう言うと同時に、先生はカバンを持って立ち上がり、そのまま玄関へ。


思い出か…


先生が口に出すと本当に最後なんだなって実感する。


あたしの中では、些細なことさえも思い出になっているけど…


先生にとって、あたしとの思い出はいくつあるのかな?