―ピーンポーン


7時に鳴る家のチャイム。


このチャイムが鳴るのもあとわずか。


ひょっとしたら今日で最後になるかもしれない。



そう思うと急に寂しさが込み上げてきた。


そしてこの前のハプニングに対する不安にも襲われた。



よしっ!大丈夫!



あたしは気持ちを落ち着けて気合いを入れてから、ドアを開けた。



「よっ!」



いつもと変わらない先生。

きっと悠哉先輩が何とかしてくれたのだろう。