ベンチに座ってしばらくボーッとしていると、ふと何者かによって視界を遮られた。 誰…? 顔を上げると、 「…あっ!」 「よぉ!」 ジャージ姿の悠哉先輩だった。 「悠哉先輩1人ですか?」 周りに円香の姿がないか確認してみる。 「残念、今日はサークルのミーティングだから円香はいないよ。」 読まれてるし… 「それよりさ…」 先輩は少し言いかけてから、あたしの隣に座った。