並び始めて10分くらい経った頃、ようやくレジが近くなってきた。 でもまだ時間はかかりそう… 「疲れてない?」 田辺があたしの顔を覗き込む。 「ちょっとね。でも大丈夫。」 「そこのベンチで休んでたら?」 「でも…」 「まだどのくらいかかるか分からないし、俺なら全然大丈夫!だから座ってて。」 あたしは田辺の言葉に甘えることにした。 「…じゃあ座って待ってるね。」 「おぅ!」 そしてあたしは列から抜け、お店の外にあるベンチに腰かけた。