「今日から小論文な。」 この日から受験に向けてのラストスパートが始まった。 「小論文…」 「あっすー苦手そう。」 あたしの苦い表情を見て苦笑いな先生。 「初っぱなからいっぱい書けとは言わないから、まずこれ、100字のから試しに書いてみて。」 原稿用紙と一緒に渡された紙には何だか訳のわからないことばかりが長々と書いてある。 入試のってこんなに難しいの? あたしはすごく焦りを感じた。 でも…