「してません。お金は父からいくらかを毎月もらっているので。」 『ならいいけど…進路はどうするんだ?璃乃ならいい大学狙えると思うけど?』 進路かぁ。 まだ2年だから考えたこともなかった。 でもずっと前から考えていたことがあった。 誰もあたしのことを知らない国ですべて過去を忘れて、人生をやり直したい。 あの父親を忘れて、 心から笑える人生にしたい。