手の届かない君へ〜レジスタンス瞑Side〜



俺を見上げた女は驚くほど幼く、それでも何処か大人っぽさのある顔付きをしていた。



「あ、そっか…神楽くんだもんね」



そう言って女はふわり笑った。



「俺の事、知ってるんだ?」


「有名だよ。 今回も全国模試一位だったんだよね?すごいなぁ。」



「…別に」



普通にやったら、一位になっただけの事。

そんなに凄い事じゃない。


"おめでとう"そう言う女の優しく笑う笑顔は、嫌いじゃない。



直感でそう思った。