「ねぇ、なんか私めっちゃ見られてない?」



どうやら鈍感な零緒もそれに気付いたようだ。



いつも以上に突き刺さる無数の視線。


それは多分、俺の横に零緒がいるから。




うざっ。


ヒソヒソと話をしているつもりだろうけど、全て筒抜け。


気付いていないのは自分らだけ。


アホくさ。



誰が彼女だって?

また遊びだって?


顔がいまいちって、零緒に言ったら暴れんだろうな。


それはそれで見てみてぇけど。


取り敢えず、耳障り。