俺にはどうも出来ない。
そんなの俺自身が一番知ってる。



だから、その場から逃げるように去ろうとした。




「神楽くん!!」



今まで、聞いた事のないあいつにしてはデカイ声。



「…Tシャツ・・・」



「やる、いらねぇなら捨てて」



それ以上女が何かを言う事はなく、振り返らずその場を離れた。