のそのそと立ち上がって、無抵抗に倒れようとする。 咄嗟に女の身体を支える俺の腕にそんなに負担はかからなかった。 ―…痩せすぎだ。 「…馬鹿だろ」 「え、かっ神楽くん!?」 いつしかの零緒のように、女を脇に担ぐと医務室に足を進めた。 講義中って事もあって、すれ違う奴は少なかったが、すれ違えば、すげぇ異様な目で見られた。 まぁ、俺は別にいいけど。