「…あんた、何してんの?」



中庭の隅で…誰も通らないような場所で、あの女を見付けた。



結局俺は、同じ過ちを繰り返す愚か者。


女の跡を追ってしまったんだ。




「えっ、か、神楽くん?…どうして、講義は…?」



小さく横たわっていた女の身体に、いつくもの傷跡が出来ている。


それも、新しい跡。



いじめ?


小さい頃に零緒の身体にあった傷と一緒。

所々、痣もある。