散々零緒に嫌味を言われた後、やっと解放された俺はようやく寝る事が出来る。 たかがマグカップ。 …されどマグカップ。 零緒の説教じみたバッシングは非常に長かった。 若干違う事も混じってた気がしたが、気付いてない振りをしといた。 とにかく疲れた。 さっさとベッドに入り込むと待っていたかの様に睡魔が襲い、意識を手放した。 久しぶりに夢を見た。 女が俺に向かって笑ってる夢。 何となく、俺も笑っていた気がした。 そんな夢―…。