手の届かない君へ〜レジスタンス瞑Side〜



「ちょ、ちょっと!拭け!取り敢えず拭けよ!!」



割れた事で、当然中身が漏れだしたわけで大惨事。



零緒はそこら辺にあった布を手に取ると畳みに零さないようにテーブルの淵にバリケードを創った。



畳みは大事だよな…。

お前このまえ畳み汚してしこたま怒られてたもんな。


それを食い止めたい零緒に、わざとテーブルから垂れそうなくらいに際どく拭いてたら鉄拳が飛んできて真面目に拭いた。



ただでさえ、零緒のマグカップ割ったしな…。



零緒のカップだと気にしないでコーヒーを飲んでた俺が馬鹿だった。