「しょ…ちゃ…???」

―深夜2時頃に、
俺の部屋に菜央が、来た。


夜中に部屋に来たのは、
そのときが、初めてだった。


「ん〜?どうした?菜央」

「ゆ…め、見たぁ〜」

呂律が回っていなくって、
赤ちゃん言葉で話す菜央。


一目で、
“寝ぼけてる”って、わかった。