「翔ちゃん?」 「わかったから、離れろ。飯、作 るから」 「…うんっ!!」 ―――嬉しくて衝動的に… …ってのも、 もちろんあったけど、 ちょっとだけ……というか、 無意識のうちにあたしは、 “試した”のかもしれない…。 ―――翔ちゃんの立ち振舞いを 食い入るように見ている 自分に気づいて……そう思った。