お母さんが逝ってから、 3ヶ月が経った、 ある日のことだった。 「菜央…」 お父さんが、 翔ちゃんが、 抱きしめて来た。 なっ……?! 突然のことに、動揺した。 しかも、びっくりしすぎて、 涙がとまっちゃったし…。 ―――お母さんが再婚するまで、 男の人に関わる機会が、 あまりなかった。 ってのもあったから、 尚更だった。 苦手ではないけれど… ちょっと抵抗がある。