「はいはい。…で?なんだっけ? 異性として意識されていない相手 を想い続けられるか…。だっけ?」 「はい…」 菜央にとって俺はさ、 “父親”なわけで。 好きな女に、 男として見られてない、 …って、どうよ。 「ん〜…無理。あ、あたしはね? 友達以上に見られてないなら、無 理。耐えられない。まぁ…相手に もよるけどね?よっぽど魅力的な 人なら、わかんないかな〜」 「ですよねぇ…」 俺も正直、ツラい…。