しまった。




なんだかこいつと一緒にいるようになってから、こいつに関心が行って仕方がない。




他人に感心が行くことなんて、何年ぶりだろう。




「・・・トイレ」




瞬が、勝手に借りていた隣の席を立つ。

ふわっ、と甘いようで苦い匂いがした