苦い味でも惹かれ合う

そのまま奥の席に座る。





「何か食べる?」


「優しいのねー、随分と」



イヤミのこもった口調。

だがもう慣れている。


俺はイヤミのこもった口調に関しては触れず、黙ってメニューを差し出す。