苦い味でも惹かれ合う

さっきから椅子に座り眠そうな顔でこっちを見ている「空」と呼ばれていた男の口角が、ニヤリと上がった気がした。





ちくしょう。






誰だよ、てめぇ。





「やっぱいい。で、要求は?」



「今のこのお色気たっぷりな女の子に対してあくまでも上から目線な感じの艶やかさ?かなあ!とにかくお色気っ!」







空が飲み物を喉に詰まらせたのが見えた