夕飯を食べ終えると、 部屋に麗奈(レナ)が来た。 さっき言っていた、俺の姉貴だ。 「恭平、泊まるって本当?」 「…………あぁ。許可は、得た」 桜の親父さんにも、 姫華の親父さんにもな。 「姫ちゃんにも?」 「………………あぁ…」 俺はそう、ウソをついた。 “言っていない”と言ったら、 麗奈のことだ。 “連絡しろ”と、 うるさいだろうから。