―――数時間後。 桜が目を覚ました。 「ん〜…」 「あ、起きましたか?桜様」 「ん〜…きょ…?????」 寝ぼけているのか、 上手く言葉にならない。 「大丈夫ですか…?」 一応、執事として、対応した。 「恭平…?ここ…どこ……?」 「桜様のお部屋でございます。熱 がありましたので、早退をさせて 頂きました」 「そっかぁ…」 顔が真っ赤なのは、熱のせいか? ………………それとも……。