執事様とお姫様〜初恋〜



…………別に、
潤を責めるわけじゃなくって…。

誰だか知らねーけど、
“使用人”としての
自覚のなさに、
怒りがこみあげるんだよ。


同じ“使用人”として。


「…………確かに。見るからに、具合悪そうだな。とにかく部屋に連れて行こうか」

「そうしてくれ」

歩きながらも、話は続く。