執事様とお姫様〜初恋〜



しばらくすると、門が開いた。

「日向」

「あ…お久しぶりです。…………
潤さん…」

「潤でいいよ。どうした?恭平。
……って、桜…様?!」

「熱でブッ倒れたんだよ。つーか
さ、ここの使用人、どうなってる
んだよ?今朝つっか、たったさっ
き?元気で登校したとか抜かして
やがるんだけど」

不機嫌を隠そうともせず、
思ったことを単刀直入に、
俺はズバッとそう言った。


潤は、宮園家の使用人の、
トップだから。



めんどうを見てるのは、
潤だ。