「………じゃ、それだけだから」 「ん。朔、拭いとけよ?お前のせ いだから」 「わかってる」 それだけ言って、 俺は部屋へ戻った。 「何話してたの?」 部屋に戻ってすぐ、聞かれた。 「兄弟の話。仕事中にごめん」 「別にいいよ。やることさえきち んとやってくれれば何も言わない から」 「あぁ」