―――午前10時ちょうど。
姫華の婚約者、
進藤 潤が来た。
「………カッコイイ人だね?」
隣にいた柚がつぶやいた。
「………金髪なのに爽やかだな」
…………そしてなぜか隣に、
朔もいた。
…………なんでだ…?
「…………姫華と並んだらめちゃ
くちゃお似合いじゃん」
………嫌味でも何でも無い。
俺の純粋な感想だった。
「……そうだね」
「あぁ。ヤバイくらい似合ってる
」
………姫華にふさわしいのは、
進藤さんだけだと思った。
「男から見ても魅力的な人だな」
「………そうだな」
―――進藤さん。
姫華を絶対に、
幸せにしてくださいね―…。