執事様とお姫様〜初恋〜



「幸せになれよっ♪」

柚の反論など、
全く聞かずに俺は、
それだけ言って、
姫華の元へ戻った。


「李玖様ッ!?」

「じゃぁな〜!!」

柚の顔はまだ、
真っ赤のまま――…。


「李玖様に気づかれてたんだ…。
は…恥ずかしい…////」

ボソッとそうつぶやいた
柚の声は。

俺の耳には届いていないー…。