執事様とお姫様〜初恋〜



「話って何? 桜」

「あたし…恭平が好きだよ?小さ
いときから、ずっと、ずーっと」

………唐突だったけど、
まぎれもなくそれは
告白だった。



桜の目は真剣そのもの。

冗談なんかじゃないって、
すぐにわかった。


「…………」

俺は、どう答えればいい???

どんな反応をすればいい???

………わかんねぇ…。



「わかってる。わかってるよ?恭
平が姫華一筋なことくらい。だけ
どもう…辛いよ…。見てるだけな
んて…辛すぎるよ…恭平ぇ…」

ポロポロと…
桜の目からは涙が流れる。


…………。