執事様とお姫様〜初恋〜



家に帰ってからも…。
ずっとそんな感じで、
柚の勉強を見て、
教えてやるどころじゃなくて…。

―――結局その夜は、柚に、
何一つ教えることなく
部屋に戻り、寝たー…。


―――恐らくもうこのときすでに
俺は、壊れ始めていた―…。



この日を境に、
俺が俺じゃなくなった―…。