執事様とお姫様〜初恋〜



「恭平って、鈍感だよな」

「鈍感…っつか、単にバカなんだ
ろ。自分のことには気づけないく
せに、他のヤツのことは気づく。
そーゆータイプ」

「それにしても、まさか姫華から
動くとは意外だったな〜」

「想い合っているのにな」

「やっぱり…無理なのかな?結ば
れるなんて」

「それはわかんねぇけど…。弟に
は幸せになってほしい。そう心か
ら願ってるんだよな〜。俺らとは
同じ“執事”なのに…全然違うか
ら、尚更な」

「だよな〜…。なんとかなんねぇ
かな?」