執事様とお姫様〜初恋〜



社長室を出てすぐ。

李玖と二人、姫華の部屋に
行くのかと思ったが、
意外にも着いた先は、
李玖の部屋だった。


「………………」

ショックを隠しきれない。

執事として失格だ。

………それでも尚俺は、
落ち込み続けた。

「姫華様はなんで、恭平を専属じゃなくしたと思う??」

突拍子もなく、
李玖が聞いて来た。